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2003年03月05日(水) 03時20分

<格安賃貸>公社が売れ残った分譲マンションを 大阪で住民反発毎日新聞

 大阪府住宅供給公社が、93年から分譲を始めた大阪府河内長野市のマンションで売れ残った149戸の賃貸を決め、5日まで入居者を募集している。3LDKの場合、家賃は月3万5000円と格安。公社側は「防犯、防災の観点からも空室を埋めたい」と説明するが、既に購入した住民側は「資産価値を暴落させるむちゃくちゃな値段」と反発し、賃貸禁止を求める仮処分申請などを検討している。

 同市大矢船西町の「ロジェ長野」(5棟、計448戸)で、94〜95年に3期に分けて建設された。公社によると、3LDK中心の間取りで、当初は平均3224万円で販売したが、161戸が売れ残った。昨年11月から3カ月間、62%引きの平均1235万円にして12戸が売れた。維持費がかさむため、残りは賃貸に出すことにし、先月28日から募集を始めたところ、4日までの5日間に259件の申し込みがあった。

 月の賃料は最も広い4LDK(約90平方メートル)が3万9100円、最も数の多いタイプの3LDK(約75平方メートル)が3万5000円。共益費は一律3000円。地元の不動産業者は「似た間取りで同じような条件の物件は中古でも月6万円以上する。相場よりかなり安い」と話す。

 家賃の額を知った購入者側には、月当たり15万円程度のローンを抱える人もいて「そんなに安いのは納得できず、十分な説明もない」などと不満が続出し、抗議の看板やのぼりを作り、マンション敷地内に掲示し始めた。

 マンションの住民らが設立した「161戸問題対策委員会」の藤木斉委員長は「こんな価格で貸されたら私たちの資産価値はどうなるのか。住民の立場を無視している」と憤る。

 同公社が分譲マンションを賃貸に出すのは今回が2例目。室光久・住宅事業部次長は「6割以上の値下げ分譲は不可能で賃貸はやむを得ない。安いと思われるかも知れないが、経営面や市場環境などを総合的に判断した。たくさんの戸数を埋めるには、ぎりぎりの価格だ」と話している。 【一色昭宏】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030305-00000159-mai-soci

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