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2003年03月05日(水) 00時00分

内職あっせん詐欺、主婦ら狙い2億円以上代表者ら3人を逮捕−神戸ZAKZAK


内職をあっせんすると偽り被害者に購入させていた教材 神戸市に本拠を置く企業グループの内職詐欺事件で、大阪、兵庫、奈良の3府県警合同捜査本部は5日、主婦らから登録料などの名目で金をだまし取ったとして、詐欺容疑でグループの代表住川明彦容疑者(39)ら幹部3人を逮捕した。

 捜査本部はすでに神戸市兵庫区の営業拠点を家宅捜索。押収資料などを分析し、昨年1月から9月にかけ、全国の1万人近くの主婦らから2億4000万円以上をだまし取ったとみている。

 調べでは、住川容疑者らは大阪市や神戸市などを所在地にした6つ以上の会社名で、新聞の折り込みチラシなどを使い、間取り図のトレースや原稿校正などの内職をあっせんすると宣伝。指定された銀行口座に教材費や登録料として2万7000−3万円を振り込ませ、仕事をあっせんせずにだまし取った疑い。

 各地の会社には実体がなく、被害者からの電話などは営業拠点に転送され、同所から一括して振り込み依頼の書類などを送り付けていたとみられる。

 昨年9月末ごろから「業者と連絡が取れなくなった」と各地の消費生活センターなどに相談が寄せられた。住川容疑者らは10月末までにすべての会社を閉鎖したが、直前まで金を振り込ませており、捜査本部は、短期間で計画的に現金をだまし取る詐欺商法とみて追及する。

◆主婦ターゲットに薄く広く

 「ローンは困るけど、3万円ぐらいなら」。大阪府警が5日代表らを逮捕した企業グループは、主婦が手を出しやすい低額の登録料を設定。「家計の足しに」という切実な思いを逆手に取り、薄く広く全国の主婦ら1万人近くから金をだまし取っていた。

 大阪府消費生活センターによると、ここ2−3年、被害額が数万円程度の詐欺商法が増加。「家で簡単に仕事ができます」などと誘って、登録料や材料費などをだまし取る内職詐欺の被害相談は、20−30代の主婦が中心という。

 「楽々、わたしもやっている」などとつづられた“主婦の体験談”を広告に掲載。「子供がいて家を空けられないが、内職して少しでも家計の足しにしようと思った」という主婦らが狙われた。

 すぐに「詐欺」と悟られないように課題を与えて、いかにも「本物」という印象を与えた。なかなか仕事が紹介されないことを不審を感じても、「仕事をもらえばすぐに元が取れる」と楽観的に考えた人が多かったという。

 同センターは「パソコンなど高価なものを売り付ける手口だけでなく、比較的安い払い込みでも警戒心を解かず、初期費用を要求するケースには十分注意してほしい」と話している。

ZAKZAK 2003/03/05

http://www.zakzak.co.jp/top/t-2003_03/3t2003030521.html

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