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2003年03月04日(火) 10時05分

自治医大で手術ミス、心臓に穴開け女性失血死日経新聞



 栃木県南河内町の自治医大病院で昨年9月、肝臓がんの内視鏡手術で医師が誤って心臓に穴を開け、同県真岡市内の女性(69)が手術後に失血死していたことが4日、分かった。病院側はミスを認め、賠償金を支払うことで遺族と合意しているという。栃木県警は業務上過失致死の疑いで執刀した内視鏡部の50代の男性医師から事情を聴いており、容疑が固まり次第書類送検する方針。

 自治医大病院によると、手術は昨年9月26日午前9時半ごろに開始。内視鏡の先端に付けた約20センチの針状の器具からマイクロ波を照射してがんを焼き切る予定だったが、手術中に容体が急変し、同日午後2時すぎに死亡した。

 病院から連絡を受けた県警が遺体を司法解剖した結果、心臓と横隔膜に穴が開いていた。針状の器具が肝臓を越えて心臓に達したとみられる。執刀医は同種の手術を数多く経験したベテランだが「手術ミスには気付かず、どうして心臓まで針が達してしまったのか分からない」と話しているという。

 同病院は「通常ではあり得ないミスで、再発防止に努めたい」としている。〔共同〕(10:05)

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20030304AT3K0401004032003.html

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