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2003年03月03日(月) 07時04分

「債権譲渡された。金返せ」回収業者装う悪質手口横行 宮城河北新報

 「あなたの債権を譲渡されました」と突然、聞いたことがない金融業者から、携帯電話で借金返済を迫られる被害が宮城県内で増えている。正当な債権譲渡かどうか調べると、「事実無根」のケースがほとんど。債権譲渡をでっち上げて金を取ろうとする悪質な手口が横行しているようだ。県は「そもそも債務者に事前通知がない債権譲渡は法的に無効」(経営金融課)と、注意を呼び掛けている。

 仙台市消費生活センターや県経営金融課には、2月だけで計約30件の債権譲渡絡みの相談があった。仙台市内に店舗を持つ大手消費者金融会社には、債権譲渡の電話連絡を受けたという利用者から、「本当に債権を売ったのか」という確認の問い合わせが2月に10件以上寄せられている。
 大手消費者金融の関係者は「本人に知らせずに債権を譲渡することなどあり得ない。債権回収業者を装って金をだまし取る手口だ」と指摘する。

 仙台市内に住む30代の男性は2月下旬、「あなたの債権を買った。3日後に43万円を払え」と電話で請求を受けたという。証明する「債権譲渡通知書」を送るよう求めたが断られたので支払いを拒むと、その後、職場に男性を中傷する電話があった。
 別のケースでは、請求に応じて安易に支払った結果、同じような返済請求の電話が何件もかかってきたという。

 県によると、被害者のほとんどはヤミ金融などを利用した経験があるという。金融関係者は「譲渡されているのは債権ではなく、ヤミ金融業者が持つ利用者の個人情報だろう。過去の借金の記録や携帯電話の番号などが悪用されている可能性が高い」と指摘する。
 「事前に通知がない以上、支払い義務はない。絶対に支払ってはいけない」と県経営金融課は強調。身に覚えがない電話があった場合は、相手が言った内容を詳しく記録しておくことが重要だという。
[河北新報 2003年03月03日](河北新報)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030303-00000007-khk-toh

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