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2003年03月03日(月) 00時00分

ラディン瀬戸際、組織のナンバー3逮捕米国へ移送かZAKZAK


ハリド・シェイク・モハメド容疑者(AP) パキスタン当局は3日までに、国際テロ組織、アル・カイーダのナンバー3で、一昨年9月の米中枢同時テロの立案役とされるハリド・シェイク・モハメド容疑者を、同国内で逮捕した。モハメド容疑者は、米同時テロ以外にも「過去10年間に起きた主要な国際テロのほとんどに関与した」(米政府筋)という重要人物。「全てを知る参謀役」(同)の逮捕に、同組織最高指導者で、潜伏中のウサマ・ビンラーディンも深い痛手を受けたようだ。

 モハメド容疑者は1日未明、パキスタンの首都イスラマバードの南に隣接するラワルピンティ市内で逮捕された。身柄は米側に引き渡されたとされるが、移送先は明らかにされていない。


ラディン(AP) モハメド容疑者は30代後半とされ、クウェートでパキスタン系移民の家に生まれ、米国の大学で工学を学んだ後、アフガニスタン駐留ソ連軍に対する「聖戦」に参加。ラディンとはそれ以来の関係という。

 モハメド容疑者の側近は、米同時テロ実行グループの主犯格とされるモハメド・アタ容疑者とドイツ国内のアル・カイーダ拠点に同居。西側政府筋は「米政府は、ラディンの命を受けたモハメド容疑者が、米同時テロの立案や調整にあたったとみている」と指摘する。

 同組織でのモハメド容疑者は「ラディンと、ともに潜伏中とみられる『片腕』のアイマン・ザワヒリの首謀者2人に次ぐナンバー3。『軍事委員長』を自称し、『アル・カイーダの頭脳』と呼ばれている」(米政府筋)という。

 さらに、連邦捜査局(FBI)も「最重要指名手配テロリスト」の1人として、徹底的にマーク。過去10年間に起きた主要な国際テロのほとんどに関与したとされ、「特に1993年のニューヨーク世界貿易センター爆破事件に深く関与。米ウォールストリート・ジャーナル紙記者殺害事件では、実行犯とみられている」(同)という。

 参謀役の逮捕劇に、フライシャー米報道官も「アル・カイーダに大きな打撃を与えた」とし、ブッシュ大統領も「素晴らしいことだ」と手放しで喜んだという。軍事評論家も、「米国にとっては、ラディンと並ぶ価値の大物。米政府がラディンと同額の最高2500万ドル(約29億5000万円)の懸賞金をかけていたことからも明らかで、当然、ラディンの潜伏先も把握している」と話す。

 「全てを知る男」の逮捕は、カタールの衛星テレビにたびたび登場しつつも身を隠し続けるラディンにとって、痛恨の一撃となったようだ。

ZAKZAK 2003/03/03

http://www.zakzak.co.jp/top/t-2003_03/1t2003030302.html

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