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2003年03月01日(土) 11時01分
＜輸入肉混入＞牛肉買い上げで、新たに１社 業者名は公表せず（毎日新聞）国の国産牛肉買い上げ事業で、農水省は２８日、全国食肉事業協同組合連合会（全肉連）傘下の食肉卸業者が申請した牛肉約１．８トンが、対象外の輸入肉だったと発表した。外部識者を入れた同省の判定委員会は「意図的と言い切れない」と結論付けたため、同省は業者名や所在地を公表していない。この業者は買い上げ申請を取り下げた。同省への業者側の説明によると、０１年秋に専務が買い上げ対象の国産牛肉を箱詰めするよう部長に指示。部長は輸入肉も対象と勘違いし、米国産牛肉を箱詰めした際、ラベル印字機に「輸入肉」の設定がなかったため、国産肉を示す「ホルスタイン」のラベルを箱に張った。部長が病気療養中の０２年１月に雪印食品の牛肉偽装事件が起き、部長は輸入肉が対象外だと知ったが、「恐ろしくなって」専務に申告しなかったという。 同年７月に日本食品の牛肉偽装事件が起き、部長は専務に申告。業者側は８月、全肉連を通じて同省に報告する一方、部長を解雇し、社長と専務を減給処分にした。 同省は事実の把握から発表まで半年かかった理由を「判定委員会の結論を待ったため」と説明している。 【早川健人】（毎日新聞） http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030301-00001017-mai-soci |