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2003年03月01日(土) 18時51分
社内不正に「倫理相談窓口」 保護のため専任配置−−東北電力が来月開設 ／宮城（毎日新聞）◇内部告発者保護に専任配置東北電力は２８日、社内の不正などの相談を社員から受け付ける「企業倫理相談窓口」を４月に開設すると発表した。内部告発者らの保護や秘密保持のために、専任の担当者や弁護士を配置。企業倫理や法律に反する可能性がある場合は企業倫理委員会（委員長、幕田圭一社長）に報告し、対策を検討する。 グループ会社を含めた全社員、元社員に加え、取引会社も対象にする。専用電話を設置するほか、電子メールやファクス、郵送や面談などによる相談を想定。相談する場合は氏名の明示が原則で、中傷や個人的な不平不満は受け付けない。 また企業倫理担当役員を任命し、総務部の法務グループに企業倫理担当課長ポストを新設する。専任で事実関係の調査などを行うことで、情報漏えいを防ぎ、相談者の保護を図る。また、社外窓口を弁護士事務所に設置し、匿名でも相談できることにした。 同社は９８年に「企業倫理委員会」を設置し、９９年には「企業行動指針」を策定済み。他の電力会社でも同様の窓口開設の動きがあるといい、幕田圭一社長は「いたずらに内部告発を奨励する訳ではないが、疑問を持った時の相談先として活用してほしい。社会からの信頼感向上につながれば」と話している。【高橋昌紀】（毎日新聞） |