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2003年03月01日(土) 20時50分

敷金返還、トラブル増加 あすと9日電話相談−−福岡の研究会 /福岡毎日新聞

 ◇多額の補修費請求も…−−家主に残る「敷引き」慣習
 「敷金が返ってこない」「多額の補修費を請求された」。住宅を借りる時に家主に払う敷金をめぐるトラブルが増えている。福岡市消費生活センターに寄せられた相談は昨年度、過去最高の484件に達し、今年度も上半期だけで307件。春の引っ越しシーズンを前に、弁護士や司法書士らで作る福岡敷金問題研究会は2、9日に無料電話相談を受け付ける。
 旧建設省が98年に作ったガイドラインでは、退去時の畳替えなど通常の生活で生じた消耗の補修費は家主側負担となっている。しかし研究会によると、福岡都市圏では入居時に家賃の5カ月前後払った敷金のうち、3カ月分程度を退去時に家主が自動的に受け取る「敷引き」と呼ばれる慣習が残っているという。
 福岡市消費生活センターに寄せられた相談には「2年間アパートに住んだが、21万円の敷金が返ってこないばかりか別に補修費として17万円請求された」(63歳女性)ようなケースもある。近年は借り主と家主の間で少額訴訟に発展することも少なくないという。
 研究会代表の田中裕司弁護士は「敷金は戻るものというのを常識にしたい。返還に応じないケースが集まれば、集団提訴も検討したい」と話している。不動産業者の大村政勲さんは「敷引きなどは一部の不良借り主から出た損失を埋める手段だったが、商慣行や体質を改める時が来ている」と話す。
 電話相談は2、9日の両日とも午前10時〜午後5時電話092・761・1199で受け付ける。希望者には無料面談もする。 【青島顕】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030301-00000001-mai-l40

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