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2003年02月28日(金) 08時44分

【中国】消費者保護法さらに拡大、乗用車も対象NNA

中国で消費者の権益を保護する条例制定の動きが進んでいる。2001年11月に携帯電話機の修理・交換・返品をメーカーが承諾するいわゆる「三包」が規定されたのに続き、乗用車についても年内に同様の規定が公布される見通しだ。新華社電によると、国家質量監督検験検疫総局は25日に会議を開き、乗用車の「三包」について定めた「家用汽車修理更換退貨責任規定」について検討した。同規定は年内にも公布される見通しという。

モータリゼーションの真っただ中にある中国では、既にマイカーが自動車販売全体の50%を超えている。北京や上海での比率は60%以上。同時に消費者からのクレームも増加しており、昨年に全国の消費者協会が受け付けた自動車関連の苦情は3,919件に達した。うち北京では、自動車へのクレームが前年に比べ倍増している。

自動車についての消費者保護条例では、リコール制度について定めた「欠陥汽車産品召回管理規定」がやはり今年中に公布される予定となっている。

■携帯、乗用車、パソコン

中国では最近、消費者保護についての条例制定の動きが加速している。携帯電話機の三包は既に開始されているが、パソコンについても同様の条例制定に向けて準備が進められているようだ。

■昨年のクレーム69万件

条例制定が進む背景には、消費の拡大・多様化により年々消費者からのクレームが増加している現状がある。全国の消費者協会に昨年中に寄せられたクレームは69万件。うち製品の品質に関するものが45万件と全体の3分の2を占めた。製品別のワースト3は、家電、携帯電話機、農業用機械となっている。携帯は三包が実施されて1年が経過するが、依然としてクレームの多さが目立つ。

一方で、耐用年度が過ぎた製品で起きたトラブルについて、責任の所在をメーカーではなく消費者とする規定も、制定に向けて準備が進められている。信息(情報)産業部は現在、「電子信息産品汚染防治管理弁法」を策定中。同規定では、メーカーが製品に安全使用期間を明示することが義務づけられ、期限を過ぎた製品については品質責任をメーカーが回避できるとしている。

同規定は、製品が中古市場に流出し、その後無秩序に廃棄される問題を是正し、メーカーが中古製品を回収、環境に悪影響を与えることなく処分できる環境を創ることが目的。同時に消費者の買い替えサイクルを短縮し、消費を活性化させる狙いもある。▼全記事タイトル一覧→[http://nna.asia.ne.jp/free/bm/](NNA)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030228-00000037-nna-int

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