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2003年02月28日(金) 20時37分
「マイルド禁止」回避へ たばこ規制条約（産経新聞）ジュネーブで続いている「たばこ規制枠組み条約」の政府間交渉は２８日、日本政府が神経をとがらせていた「マイルド」など特定商品名の禁止は義務付けない方向で原則合意に達した。同日深夜（日本時間３月１日午前）にも、条約案全体で最終合意を目指す。最終合意案は５月の世界保健機関（ＷＨＯ）総会で採択し、公衆衛生分野で初の国際条約が誕生する運び。ただ、たばこ広告の禁止・規制や、条約の特定項目に対する留保の権利など主要分野でなお対立が残っており、最終局面でぎりぎりの折衝が続いている。 交渉筋によると、１７日からの交渉の結果（１）「マイルド」「ライト」など商品名の規制は各国の裁量にゆだねる（２）包装の３０％以上をたばこの警告表示に充てる（３）各国は未成年者がたばこ自動販売機にアクセスできないような措置を取ることができる−などの項目が固まった。 いずれも、締約国が具体的な義務を負わないよう「国内法に基づき」などの表現が入っている。このまま合意できれば、日本は条約発効に伴って現行法制度を根幹部分で変更する必要はない。 たばこ大手を抱える日本や米国は２０００年に始まった交渉を通じ、条約本体はたばこ消費削減の理念を記した「枠組み」とし、具体的な義務は締約国会議（ＣＯＰ）が検討する議定書に先送りすべきと主張していた。（共同）
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