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2003年02月27日(木) 00時11分

<医療ミス>手術後に死亡 国に3080万円の賠償命令 広島毎日新聞

 広島大医学部付属病院(広島市)で脳の動脈瘤(りゅう)の手術を受けた女性患者(当時62歳)が、術後に脳こうそくを起こして死亡したのは手術ミスなどの過失があったため、として女性の夫(75)が国を相手取り、3700万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が26日、広島地裁であった。田中澄夫裁判長は原告の訴えをおおむね認め、国に3080万円の支払いを命じた。

 判決などによると、女性は96年7月、めまいや高血圧などの症状を訴え、同病院に入院。脳内の5カ所に動脈瘤が見つかった。同年10月、血管にカテーテル(管)を通して膨らんだ部分に金属製のコイルを詰める手術をしたが、その後、脳こうそくを発症。同年12月、脳内出血で死亡した。

 原告側は、医師が手術の危険性を患者側に十分知らせなかった▽動脈瘤に詰めたコイルが、血管の正常部分にはみ出していたのに放置していたため脳こうそくを起こして死亡した——などと主張していた。

 田中裁判長は「手術をした方が危険性が低いと思わされる説明がされた。また、コイルのはみ出しを修正しておけば、脳こうそくを起こさなかったと予想できる」などとして病院の過失を認めた。 【牧野宏美】

 弓削孟文・広島大医学部付属病院長の話 判決文を詳細に読んでから、今後の対応を検討したい。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030227-00000082-mai-soci

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