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2003年02月27日(木) 03時01分
レジオネラ症：温泉施設社長の日向市長らを書類送検へ 宮崎（毎日新聞）宮崎県日向市の第三セクター、日向サンパーク温泉「お舟出（ふなで）の湯」で昨年発生したレジオネラ症集団感染事件で、県警捜査本部は２８日にも、施設社長の山本孫春・日向市長（７１）ら施設関係者数人を業務上過失致死傷容疑で書類送検する。県保健薬務課によると、疑いを含むレジオネラ症感染者は２９５人。うち７人が死亡している。 調べでは、山本市長らは利用客を安全に入浴させる義務があるのに、十分な衛生管理を怠り、レジオネラ症による肺炎などで死者や入院患者を出した疑い。県はレジオネラ菌が繁殖した原因として（１）源泉タンク内の清掃や消毒などの適切な衛生管理を怠った（２）浴槽水の塩素消毒を十分にしなかった（３）浴槽から湯があふれて入れ替わるような水位管理をしなかった——などを指摘している。 お舟出の湯は昨年６月２０、２１日にプレオープンし７月１日に開業したが、レジオネラ症感染が分かり、同３０日から営業停止した。日向市レジオネラ対策室によると、補償対象者１３１９人のうち、２４日現在１３０１人と示談が成立している。市は県に施設などの改善計画を出し、今年９月に再オープンする予定。 レジオネラ症集団感染による業務上過失致死傷事件は、静岡県掛川市のリゾート施設で２人が死亡した事件で支配人ら７人を書類送検（００年１０月）▽茨城県石岡市の市営入浴施設で３人死亡した事件で館長ら３人を書類送検（０１年１１月）——などがある。 ［毎日新聞２月２７日］ ( 2003-02-27-03:01 ) http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030227k0000m040153000c.html |