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2003年02月26日(水) 20時43分

<C型肝炎感染問題>東京訴訟始まる 原告2人が意見陳述毎日新聞

 C型肝炎ウイルス(HCV)感染者13人が、血液製剤「フィブリノゲン」を製造した三菱ウェルファーマ(旧ミドリ十字)など製薬3社と国に総額7億3700万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が26日、東京地裁(春日通良裁判長)であり、原告2人が「一刻も早い被害回復をしてほしい」と意見陳述した。国と製薬会社はともに「当時は危険性を認識できなかった」などと、責任を否定する答弁書を提出した。

 大阪地裁でもHCV感染者3人が同様の訴訟を起こしており、昨年12月から審理が始まっている。

 意見陳述した50歳代の女性は、出産直後の血液製剤投与による慢性肝炎の苦しみを語り「娘の結婚の時も体がいうことを聞かず、何もしてあげられなかった。幸せな生活を返して下さい」と訴えた。大学3年の男性は、HCV感染が就職に不利になる不安を述べ「病気を抱えて生きる無念さは表現できない。責任を認めない国と製薬会社を見ると腹が立つ」と語気を強めた。

 原告側は(1)フィブリノゲンが重大な肝炎につながる恐れがあると分かっていたのに64年に製造が承認された(2)77年に米国が承認を取り消したのに88年まで販売をやめなかった——ことなどについて、国と製薬会社の責任を主張している。 【清水健二】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030227-00000047-mai-soci

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