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2003年02月26日(水) 19時40分

冷凍枝豆:特許無効で日本水産の請求棄却 東京地裁毎日新聞


 塩味の付いた冷凍枝豆の特許を持つ「日本水産」(ニッスイ、東京都千代田区)が、類似の商品を輸入している「ニチロ」(同)に販売差し止めと約7900万円の賠償などを求めた訴訟で、東京地裁の飯村敏明裁判長は26日、「特許が無効であることは明らか」と述べ、請求を棄却した。

 98年登録のこの特許をめぐっては、特許庁が18日、異議を唱えたニチロの訴えを認めて特許を無効とする審決を出しており、それと同じ結論になった。

 両社の商品は「塩あじえだ豆」(ニッスイ)と「すぐ食べられるえだまめ」(ニチロ)。判決は▽豆の中心まで薄塩味が浸透している▽緑色が維持されている▽食感がソフト——などのニッスイの特許の内容を「既存の商品との違いはわずかで、容易に発明できる」と指摘し、特許に必要な「進歩性」の要件を満たしていないと判断した。

 特許や商標をめぐる紛争では、権利の有効性を争う場合は特許庁が審判するが、権利侵害による損害などを争う場合は裁判所が窓口になる。 【清水健二】

[毎日新聞2月26日] ( 2003-02-26-19:40 )


http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030227k0000m040042000c.html

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