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2003年02月24日(月) 09時06分

日赤医療センターの急患仮払い、未清算8700万円に読売新聞

 日本赤十字社医療センター(東京都渋谷区)が夜間など時間外の救急患者から徴収した「預かり金」のうち未精算の総額が、過去7年間で約8700万円に上っていることが23日分かった。預かり金は、患者が後日、診療費を精算することを想定して一定額を“仮払い”してもらっているもので、その中には患者側の過払い分が含まれている。しかし同センター側は「患者数が多くて処理が追いつかない」として、精算に訪れない患者に、返還の通知を出すなどの作業を進めていなかった。

 同センターは1995年4月、一般外来の診療費精算を煩雑な手計算から完全コンピューター化。しかし時間外の救急部門だけは、コンピューターによる精算業務が出来る体制が敷かれず、時間外の救急患者についてはその場で正規の診療費の計算ができなかった。

 このため同センターでは、「一般的な診療費の平均的金額」(同センター)を徴収、保険証を持参した患者からは3000円、持参しない場合は1万8000円を原則として一律に預かってきた。患者に後日、改めて来院してもらい正規の診療費を精算、預かり金との差額を解消する仕組みで、患者にも窓口で、その旨を説明していた。

 しかし、同センターでは精算のために再度来院しない患者については、実際の診療費が預かり金を超えた場合には不足分を請求する一方、患者側が払い過ぎた場合は、返還の通知をしてこなかった。同センターでは1か月の時間外の救急外来は1000人を超えるといい、「不足分の患者の対応に追われ、なかなか手が回らない」と説明している。

 こうした未精算金は、収入として会計処理できず、この7年間で累積した総額は、昨年10月末の集計で計8700万円に上る。同センター側は「未精算者は1万人近くになるのでは」としている。

 昨春、時間外の救急部門にも対応できるように精算用コンピューターを増設。同センターでは「預かり過ぎの分は早急に、返還を進めたい」と話している。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030224-00000201-yom-soci

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