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2003年02月21日(金) 07時04分
新潟産コシヒカリと偽装 未検査米販売 郡山卸売業者（河北新報）未検査米約１７００トンを「新潟県産コシヒカリ」などと偽って販売し、日本農林規格（ＪＡＳ）法に違反したとして、農水省は２０日、福島県郡山市の米穀卸売業者「フクショク」（長野徳哉社長）に、原因究明や業務是正などを求める改善指示を出した。仙台食糧事務所福島事務所によると、フクショク関東支店（埼玉県新座市）は産地や品種、産年などが特定できない未検査米を混入した商品を「新潟県産コシヒカリ１００％」などと偽って表示。２００２年５月から８月にかけて、東京と埼玉、千葉、神奈川３県のスーパーなどに販売した。 東京食糧事務所が昨年５月、都内の小売店で抜き取り調査を行った。ＤＮＡ分析で同じ銘柄１００％の結果と比較し、複数の銘柄米が交じっていることを突き止めた。 福島事務所は昨年７月から今月１３日にかけて同社を立ち入り検査し、同社は今月１８日に違法表示を認めたという。同事務所は不正表示の経緯を調べるとともに、ほかにも違法な表示をしていた可能性があるとみて調査を続ける。 フクショクは１９９２年３月、卸売業の許可がないのにブランド米を他県の業者に販売し、県から食管法違反で営業停止処分を受けたほか、２００１年９月にも精米年月日を偽って表示し、ＪＡＳ法違反に基づく指示を受けている。 [河北新報 2003年02月21日]（河北新報） |