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2003年02月19日(水) 19時51分
名誉毀損：新聞社訴えた宗教団体の主張を棄却 東京高裁（毎日新聞）生命科学を題材にした毎日新聞の連載「新・神への挑戦」の記事で名誉を傷つけられたとして、新興宗教団体「ラエリアン・ムーブメント」（本部・スイス）の国内組織「日本ラエリアン・ムーブメント」が毎日新聞社に２０００万円の損害賠償などを求めた訴訟の控訴審判決が１９日、東京高裁であった。魚住庸夫裁判長は、１審の東京地裁判決と同様に「名誉棄損には当たらない」と判断し、原告側の控訴を棄却した。 クローン人間の問題を扱った０１年１月３日の記事について、原告側は「クローン人間作りに批判的な立場だけに偏った内容で、違法だ」と主張していた。 判決は「同団体が科学的知識を超越した信仰の集団と評することは不当ではない」と述べ、違法性を認めなかった。クローン人間作りを表明したラエリアン・ムーブメントを、大学講師の発言として「おかしな教団」と記述したことなども「社会的相当性を逸脱しない」と判断した。 ラエリアン・ムーブメントの関連会社は昨年末から相次いで「ヒトのクローン赤ちゃんを誕生させた」と発表している。 【清水健二】 ［毎日新聞２月１９日］ ( 2003-02-19-19:51 ) http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030220k0000m040069000c.html |