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2003年02月19日(水) 15時01分

東京書籍:「雪国はつらいよ」の教科書 訂正文にもミス毎日新聞


 教科書出版の最大手、東京書籍(東京都北区)が発行した中学公民の教科書で、同社が教育委員会や学校長あてに、訂正文書として出した記述の中にミスがあることが19日、分かった。労働基準法など「労働三法」の語句を教科書巻末の用語解説コーナーに加えるよう、本文の掲載ページを明記したうえで訂正したが、この用語はもともと本文には記載がなかった。この教科書をめぐっては、新潟県中里村の「雪国はつらつ条例」を「雪国はつらいよ条例」と誤記し、批判を受けている。

 問題の教科書は、昨年2月発行の「新しい社会 公民」。条例名の訂正を出した昨秋以降、さらに10カ所余の訂正が必要な個所が見つかったため、今月10日から順次、採用している教育委員会や学校に正誤表付きの「訂正のお願い」を送付した。

 この中で、同社は用語解説コーナーに「労働三法」を新たに加えるよう、本文ページを明記して求めた。しかし、正誤表に明記されているページには「労働三法」という語句はなく、本文の他のページにも載っていなかった。

 同社広報課は「大切な用語と考え、用語解説コーナーに加えることにした。本文にないのはイレギュラーなケースだが、誤りというより説明不足と認識している。今後、担当教員あての説明文書を出して理解を求めたい」と説明している。

 教科書問題に詳しい元埼玉県与野市教育センター指導主事の青木幸寿さん(77)は「労働三法は本文にきちんと載せるべき用語だ。用語解説コーナーだけに載せても混乱を招くだけ。早急に訂正し直すべきだ」と指摘している。

 同社が発行した教科書では、中学地理で160カ所余の要訂正個所が見つかり、同社は使用生徒・教員計約112万人に訂正済み教科書を再配布する方針を決めている。 【高木諭】

[毎日新聞2月19日] ( 2003-02-19-15:01 )


http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030219k0000e040071000c.html

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