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2003年02月18日(火) 21時56分

子犬100匹処分と偽情報 電子メールで混乱京都新聞

 京都市内で、「ミニチュアダックスフンドの子犬100匹が、飼い主が見つからないと処分される」という、うその情報が電子メールなどで広がり、信じた市民が子犬の身を案じて引き取り手を探すなど混乱した。京都新聞にも18日午前だけで20件近い問い合わせが相次いだ。

 情報は「東京の犬の繁殖業者が経営不振に陥った。17日中に引き取り手が見つからないと子犬が処分される」との内容。友人らからのメールなどで知った人が、次々と別の人に連絡。飼うことを決め、子犬用のかごを用意した女性もいるという。

 しかし、東京の業者が子犬を京都に届けるとされた18日午後になっても、子犬は届かず、業者の存在も確認できなかった。京都市内のペット店によると、ミニチュアダックスフンドは人気で、一業者が100匹をそろえるのは不自然という。

 市内の公立高校周辺でも約1年前、同じような情報が出回ったほか、インタネット上の掲示板では数年前から全国各地で出所不明の同様の現象が繰り返されているという。

 友人にうその情報を伝えてしまった女性は「相手からの信用を失った。私の子どもも犬の到着を楽しみにしていたが、来ないと分かり泣いている」と困っている。

 立命館大の黄(ファン)盛彬(ソンビン)助教授(コミュニケーション政策論)は「インターネットや電子メールなどサイバースペース上の情報はある種の責任がない状態で、目の前にある現実とは違う。疑ってかからないと、誤った情報を人に伝えて自分も『加害者』になるケースもある」と警告する。

(京都新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030218-00000065-kyt-kin

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