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2003年02月18日(火) 13時12分

患者の血液無断流出、試薬メーカーに 富山医薬大朝日新聞

 国立富山医科薬科大学(富山市、高久晃学長)は18日、同大付属病院(寺沢捷年(かつとし)病院長)輸血部の男性臨床検査技師が、輸血手術の際の輸血用に患者本人から採取しておく「自己血」と日本赤十字社から購入した輸血用血液製剤を、患者の同意や大学倫理委員会の許可なく大阪府内の試薬メーカーに渡していたと発表した。同大は「倫理規定違反にあたる」として男性技師を処分する。

 大学側の説明によると、男性技師は昨年12月26日、入院患者から採血した自己血のFFP(新鮮凍結血漿(けっしょう))と、輸血用血液製剤が入った容器を、患者が特定されかねない番号がついた状態のまま業者に渡した。

 男性技師は大学側の調査に「研究の目的で業者に委託した」とし、業者とは金銭の授受はなかったと話しているという。

 同大では、余った血液は一定期間後に学内で焼却処分にしている。男性技師は焼却処分前に血液を抜き取り、業者に渡していたという。

 寺沢病院長は「輸血の安全性を高めるため、血液を研究用試料にすることは法的に問題はない。倫理面で非常に大きな欠落があったことは率直に認めなければならない。深くおわび申し上げる」と話した。

(13:11)

http://www.asahi.com/national/update/0218/014.html

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