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2003年02月18日(火) 11時20分

<善意の寄付>毎日新聞支局に26年間、現金と手紙 埼玉毎日新聞

 「最後の便りは、身寄りのない老人の方にお送りください」。26年間、毎年2月に毎日新聞さいたま支局に善意の寄付と手紙を送り続けた匿名の「埼玉県民」さんから、今年も寄託金5万円と手紙が届いた。「埼玉県民」さんは3月末で定年退職を迎えるため、今回が最後の手紙になるという。

 これまでの手紙によると、「埼玉県民」さんは栗橋町在住の一部事務組合に勤める公務員。71年2月12日に結婚し、九州への新婚旅行で落石事故に遭ったが、幸運にもけががなく無事だったという。77年に東海地方で起きた落石事故で被害者が出たことから、自身の体験と照らしてお見舞いをしたのが寄付のきっかけだった。

 翌78年からは毎年、結婚記念日に毎日新聞浦和支局(現・さいたま支局)を通し、身体障害者や災害の被災者らへの寄付を重ねてきた。「記念日に食事でもとためておいた食事代と、私の小遣いを合わせたもの」からの寄付は計26回、総額114万円に上る。

 今年の手紙には、「33回目の結婚記念日」を健康で迎えた幸せな気持ちなどについて書かれている。また「これからも、健康に注意しながら家族のこと、地域のため、そして世の中のため少しでも多く役立つ人間として生きようと思っております」とつづられている。 【吉永康朗】

  *  *  *

 「埼玉県民」さんからのご厚意は、毎日新聞東京社会事業団を通じて、身寄りのないお年寄りの方々に届けます。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030218-00001023-mai-soci

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