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2003年02月18日(火) 02時11分

ビルの実質オーナーら6人に逮捕状 歌舞伎町火災朝日新聞

 44人の死者と3人の負傷者を出した01年9月の東京・歌舞伎町「明星56ビル」火災で、警視庁は17日、火災に対する注意義務を怠るなどビルの防火管理に不備があったとして、ビル所有会社を傘下に持つ「明星興産グループ」の実質的オーナーの瀬川重雄容疑者(61)や各テナントの店長ら計6人について、業務上過失致死傷容疑で逮捕状を取った。18日にも強制捜査に乗り出す。戦後5番目の犠牲者を出した火災は、発生から約1年半を経て、関係者の刑事責任追及に向けて動き出す。

 警視庁は当初、放火と失火の両面で調べたが、これまでの捜査などから、失火の可能性はなく、何者かが3階踊り場付近の可燃物に放火した疑いが極めて強いとの結論に達し、ビル関係者の過失責任と並行して放火容疑で捜査を進めている。

 火災は01年9月1日午前0時50分ごろ、新宿区歌舞伎町1丁目の4階建て雑居ビル「明星56ビル」で、3階のエレベーターホール付近から出火、3階のマージャンゲーム店「一休」と4階の飲食店にいた客や従業員計44人が一酸化炭素中毒などで死亡。ゲーム店の従業員3人が窓から飛び降りてけがをした。

 新宿署捜査本部は、防火扉が閉まらなかったことなどビルのずさんな防火管理が被害の拡大を招いたとみて捜査し、昨年3月には大規模な燃焼実験を実施して、煙や有毒ガスの流れなどについて詳細なデータを集めた。 調べでは、6人はビルの防火管理の点検や客の避難誘導などを行う義務があったが、煙や炎の侵入を防ぐための防火扉には粘着テープが張られて開きっ放しになっていたうえ、階段には当時ロッカーや大量のゴミなどが放置されて唯一の避難路も十分に確保されていなかった。

 火災が起きた場合に客らに危険が及ぶことが十分予見できたほか、火災前に東京消防庁から防火設備の不備などの指摘を受けていたにもかかわらず、改善せずに放置していたとされる。(01:35)

http://www.asahi.com/national/update/0218/002.html

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