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2003年02月15日(土) 15時05分

ダイヤも“裏金利” 巧妙さ増すヤミ金融読売新聞

 違法な高金利で暴利をむさぼるヤミ金融のなかでも、表向き「法定金利」をうたいながら、巧みに金を巻き上げる業者が現れている。千葉県警が昨年末に摘発した消費者金融も、「保証料」や「調査料」と称して客から多額の“裏金利”を取っており、資金繰りに追われる多重債務者につけ込む手口は巧妙化する一方だ。

 東京都内の不動産会社社長(54)は昨夏、事業資金に窮し、立川市内の無登録の金融業者に融資を申し込んだところ、現金100万円と「ダイヤモンド預かり証 100万円分」と書いた紙切れを渡された。業者からは「これで200万円の融資だ。年利29%で2か月以内に全額返せば、引き換えに100万円分のダイヤを渡す」と言われた。年利は出資法の上限金利(29・2%)以下だった。

 社長は150万円まで返済したが結局、行き詰まってしまい、多重債務者の救済団体に助けを求めた。社長は「当時は、資金繰りに必死で、ダイヤの現物も確認しなかった。今思えば、金を巻き上げる口実だったのだろう」と話す。

 千葉県警に出資法違反などで摘発された消費者金融(当時の社長ら5人は罰金刑確定)は、表向きの金利こそ同法の範囲内だったが、「保証会社などに支払う保証料や調査料が必要だ」と理由を付け、貸付額から半額程度を差し引いていた。客は主に別の消費者金融などへの返済に追われる多重債務者だった。

 県警は、「保証料」や「調査料」を事実上の金利と判断し、摘発に乗り出した。実質的な金利は年約230—約3300%で、ヤミ金融並みの暴利を得ていた。

 一方、「他の業者から債権を譲り受けた」と偽って、返済を迫るヤミ金融業者もいる。ヤミ金融に約200万円の借金がある首都圏の主婦(48)のもとに先月末、見覚えのない業者から「お悔やみ電報」で督促状が届いた後、「電報は届いたか。お宅の借金を買い取った。3日以内に全額払え」と電話が入った。主婦が「どの業者から買い取ったのか」と聞くと、相手は何も言わずに電話を切った。

 「全国クレジット・サラ金被害者連絡協議会」(東京)には同様のケースが十数件報告されており、「多重債務者リストなどをもとに片っ端から電話をかけ、架空の請求で金をだまし取る手口だろう」と指摘している。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030215-00000307-yom-soci

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