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2003年02月14日(金) 23時59分
医療事故：器具取り付けミスで患者死亡 九大病院が陳謝（毎日新聞）福岡市の九大病院で、２０代の女性看護師が男性患者（８１）の気管内チューブに器具を誤って取り付け、患者が１４日朝に死亡した。名和田新（なわたはじめ）病院長らは同日会見し「心からおわびします。再発を防止させたい」と陳謝した。 病院によると、患者は心筋梗塞で先月入院。心肺停止状態で人工呼吸器を付けた。肺炎も併発し、薬剤を霧状にして酸素と一緒に吸わせる器具で気管支拡張剤などを吸入させていた。この器具を気管内チューブにつなぐには呼気が外に出るＴ字型の「Ｔピース」を使うが、看護師は１３日午後６時半ごろ、誤って気体を送り込むことしかできないＬ字型の「Ｌピース」を使用。容態急変で５分後に医師が取り外したが、既に約２５リットルの酸素が送りこまれており、患者は肺などが破れ、１４日午前９時に死亡した。 Ｌピースが病室にあったのは、患者の容態安定に伴い、１３日午前に気管内チューブを抜いてＬピースを使ったため。しかし、声帯が腫れ気道が細くなってきたため、チューブを再び挿入していた。事故を重視した九大は看護士の実技教育を再検討する。 【神戸金史】 ［毎日新聞２月１４日］ ( 2003-02-14-23:59 ) http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030215k0000m040136001c.html |