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2003年02月14日(金) 22時27分

医療過誤:がんの部位確認せずに手術 岡山の病院に賠償命令毎日新聞


 岡山赤十字病院(岡山市)の治療ミスで妻(当時57歳)が亡くなったとして、新潟県小千谷市の男性(69)ら遺族が病院を経営する日本赤十字社(東京都港区)と主治医を相手に約6500万円の損害賠償を求めた訴訟で、高松地裁丸亀支部は14日、病院と医師の過失責任を認め、計約1500万円の支払いを命じた。

 判決などによると、93年6月、香川県坂出市に住んでいた男性の妻は子宮がんの疑いで岡山赤十字病院に入院。がんの発生源の診断が確定する前に、がん細胞が見つかった子宮などを摘出する手術を受けたが、翌94年11月、大腸がんにより坂出市の病院で死亡した。

 高橋正裁判官は「転院前の病院での検査結果から、主治医は女性の大腸がんを疑ってみるべきだったのに、子宮がんと思い込んでそれを怠った」と指摘。手術後の香川医大の検査で、手術の際に既に大腸がんの腫瘍(しゅよう)が存在した可能性は大きく、主治医がそれを意識した処置をしなかったため「死期を早めた」とした。

 岡山赤十字病院は「判決を見ていないのでコメントできない」としている。 【内田幸一】

[毎日新聞2月14日] ( 2003-02-14-22:27 )


http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030215k0000m040111000c.html

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