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2003年02月14日(金) 13時30分

<カルテ流出>和歌山県立医大の元医師に有罪 地裁判決毎日新聞

 和歌山県立医大付属病院(和歌山市)で起きたミルク誤注入事故後に死亡した女児のカルテデータを、インターネットのホームページ(HP)上に流し、その中で同大の男性教授(58)の名誉を傷つけたなどとして、名誉棄損、窃盗などの罪に問われた元同病院医師、小野知美被告(42)に対する判決公判が14日、和歌山地裁であった。小川育央裁判長は、検察側主張を全面的に認め、懲役2年、執行猶予3年(求刑懲役2年)の有罪判決を言い渡した。

 判決によると、小野被告は98年4月〜99年5月、同病院から、ミルク誤注入事故で死亡した女児のカルテなどのデータが入った光磁気ディスク13枚を盗んだうえで、HPを偽名で開設。HPで99年6〜9月、男性教授が「看護師に対し、看護記録から事故の記載を省くよう命じた」「事故に関する情報を漏らす恐れのある関係者に脅迫状を送付した」などと虚偽の内容を掲載して教授の名誉を傷つけた。

 小野被告は公判で、名誉棄損罪に関し「HPの内容は真実で、事故の隠ぺいを明らかにする公益目的だった」として無罪を主張したが、小川裁判長は「公益目的のように受け取れるが、実は、教授に言動を注意されたことを逆恨みしての報復目的の犯行」と退けた。 【福田隆、藤田剛】

●カルテ改ざんの指示者は「不明」

 和歌山県立医大付属病院で94年10月、看護師が機器の操作を誤って女児(3カ月)の静脈にミルクを注入し、女児は約1カ月後に死亡。病院は事実を隠していたが、97年2月に発覚した。病院は事故隠しと看護記録の改ざんは認めたが、改ざんの指示者は「不明」として調査を打ち切った。

 99年になって、死亡した女児のカルテとともに「(女児の病棟の実質的責任者の)教授が改ざんを指示した」とする内容のホームページの存在が明らかになり、病院からカルテの入った光磁気ディスクが盗まれたことも判明。和歌山県警は00年3月、事故当時、同病院の勤務医だった小野知美容疑者を窃盗、名誉毀損などの疑いで逮捕した。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030214-00001066-mai-soci

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