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2003年02月09日(日) 09時40分

<コープ福婦>福岡県が内部告発に対し、調査・指導せず毎日新聞

 婦人会系の生協「コープ福婦」(福岡市博多区)のずさんな経理や、理事長の秋田幸子・全国地婦連会長による「私物化」があると指摘された問題について、元職員や役員が01年から監督官庁の福岡県に内部告発していたにもかかわらず、十分な調査と指導をしていなかった疑いが強まった。告発者たちは「全国会長という立場に及び腰になったとしか思えない」と批判している。

 福岡市城南区の元職員(68)は退職直後の01年4月、生協を監督する県生活文化課を訪ね「会長が個人口座に生協から現金80万円を振り込ませたことなど、生協私物化の実態を説明した」と言う。

 また、婦人会関係者によると01年10月の理事会後、役員から「帳簿の現金約2500万円は、本当に事務所にあるのか」と疑問の声が上がり、11月理事会で専務代行は「100万円程度しかない」と告白。「このままでは役員の責任になる」と不安になった役員の1人がすぐに同課を訪ね、担当職員に経理資料を見せて調査と指導を依頼した。しかし関係者は「県から回答は来なかった」と口をそろえる。

 また役員の約半数に当たる理事・監事16人は昨年3月29日、連名で麻生渡知事あてに「監督指導の要望書」を郵送した。この中で役員有志は「多くの不備があることを早くから把握しながら、指導を徹底しなかったことが混乱を生んだ」と県を批判。秋田会長についても「帳簿上の数字の問題とあいまいな態度の事務方を追及しない」と告発した。この時も「県から何の返答もなかった」(ある役員)という。

 生協法95条は、生協の会計が著しく適正でない時、生協に必要な措置を取るように求め、従わない時は解散を命令できる権限を県に与えている。県生活文化課は「現金の不足は昨年2月、県生協連からの指摘で初めて知った」とし「放置はしていない。組合員名簿の不備など数回指導をしてきた。責任問題も含め生協が自ら決める問題」と話している。 【神戸金史、反田昌平】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030209-00000109-mai-soci

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