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2003年02月08日(土) 15時00分

元弁護士の預かり金着服、被害5年で2億数千万円読売新聞

 依頼人の預かり金を着服したとして大阪地検特捜部に逮捕された元弁護士・村山真容疑者(62)(大阪弁護士会が除名処分)の業務上横領事件で、同様の被害を訴える依頼人が過去約5年間に約20人、被害総額2億数千万円に上ることが8日、わかった。特捜部はこのうち悪質性の高い事案を立件する方針。同弁護士会は2年前に問題をつかんでいたとされ、昨年4月には「被害拡大の恐れがある」と処分前に名前を公表したが、結果的に対応が後手に回った形だ。

 村山容疑者は2001年2月、神戸市内の女性から死亡保険金の請求交渉を依頼され、生命保険会社から支払われた約8500万円を着服したとして、業務上横領容疑で逮捕された。

 関係者によると、他にも約20人が1998年から昨年にかけ同様の被害に遭った。中には、村山容疑者が、依頼人から預かった仮差し押さえ保証金を裁判所に納めなかったため、差し押さえできなかったり、民事裁判で控訴のための印紙代を預かりながら納付せず、訴訟がストップしたりと、「裁判を受ける権利」を奪われたケースもあった。

 大阪弁護士会は、依頼人らから正式に懲戒請求のあった8件、計1億1000万円の被害を認定し、昨年12月、村山容疑者を懲戒処分では最も重い除名とした。

 同弁護士会には、村山容疑者にかかわる金銭トラブルの相談が一昨年ごろから相次いでいたというが、南川博茂副会長は「できる限り迅速に対処した。名前の公表で被害の拡大防止を図ることが最適と考える」と説明している。

 奈良弁護士会が、詐欺や着服事件を起こした元弁護士を戒告処分した後、被害者の依頼人から先月、「軽すぎる処分を行い、監督責任を果たさなかったため、被害が拡大した」などとして損害賠償請求訴訟を起こされており、身内に対する弁護士会の姿勢や対応を問う声も出ている。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030208-00000206-yom-soci

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