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2003年02月07日(金) 15時30分

丸紅畜産偽装 元札幌出張所長ら逮捕河北新報

 丸紅畜産(東京)の鶏肉偽装事件で、宮城、岩手両県警の合同捜査本部は7日、不正競争防止法違反(原産地を誤認させる表示)容疑で元同社札幌出張所長平岡一馬(48)=札幌市西区山の手二条4丁目=、元系列会社の食肉加工販売「住田フーズ」(岩手県住田町)の元業務部長高橋義和(47)=住田町世田米和山=の2容疑者を逮捕した。また、同容疑で8日、法人としての丸紅畜産と住田フーズの両社を書類送検する。



 捜査本部は丸紅畜産の旧仙台営業所(宮城県利府町)の偽装事件でも1月、詐欺容疑などで元東北営業部長吉川章洋(47)ら5容疑者を逮捕したほか、本社チキン課が住田フーズに偽装を指示していた疑いも強めており、同社の組織的関与の解明を進める。

 調べでは、平岡容疑者は2001年12月上旬、高橋容疑者に鶏肉の原産地偽装を指示。1カ月間にわたり、ブラジル産輸入冷凍肉約7.5トンを、「岩手住田産」と表示した袋に詰め替えて、北海道の食肉卸など3社に販売させた疑い。



 2容疑者とも容疑を大筋で認めている。

 岩手県住田町の高橋容疑者の自宅には、7日午前7時半ごろ、岩手県警の捜査員3人がワゴン車で到着。高橋容疑者は約15分後、捜査員とともに自宅を出て車に乗り込んだ。

 捜査本部は昨年10月、不正競争防止法違反容疑で札幌出張所と住田フーズを家宅捜索した。住田フーズは昨年4月、丸紅畜産の指示による産地偽装だったことを認めていた。



 丸紅畜産本社の利田(かがた)誠・管理本部長は「元仙台営業所長らに続いて、元札幌出張所長が逮捕されたことは真剣に受け止めたい。ただ、本社の偽装指示などの組織的関与はなかったと考えている」と話している。



◎信頼回復への取り組み強調/住田フーズ専務会見



 住田フーズの大庭吉明専務(66)は7日、元業務部長の高橋義和容疑者(47)の逮捕を受けて同社で会見、「お騒がせしたことをおわびする。(逮捕は)現経営陣として厳粛に受け止める。今後の捜査の推移を見守っていきたい」と陳謝した。



 大庭専務によると、同社の内部調査に対し高橋容疑者は「軽はずみなことをした。申し訳ない。会社に残ることはできない」などと反省した様子だったという。高橋容疑者は昨年5月に諭旨免職となっている。

 大庭専務は「偽装発覚以来、社員の行動規範や品質管理を徹底してきた。経営陣も当時とは代わっており、名前は同じでも別の会社という心構えで頑張っている」と、信頼回復に向けた取り組みを強調した。

[河北新報 2003年02月07日](河北新報)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030207-00000012-khk-toh

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