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2003年02月06日(木) 10時25分
出会い系サイト規制法案、今月下旬に国会提出へ（朝日新聞）警察庁は６日、出会い系サイトを規制する法案を今月下旬に国会に提出する方針を明らかにした。昨年末に公表した中間案で、１８歳未満の少女が援助交際を求める書き込みをした場合は罰則の対象になるとした規定については、一般から意見を求めた結果、「多くの人が緊急かつ実効性のある対策を求めている」と判断、法案に盛り込む。昨年１２月２６日に公表した中間案では、大人がサイトで児童買春相手や「金銭授受を伴う交際」を求める伝言を書き込むことを禁じるとともに、少女側の書き込みも禁じ、ともに「罰金刑以下」の罰則対象とした。 少女の罰則規定については、日弁連などから反対の声があがっていた。しかし、１月２０日までにメールやファクスで寄せられた４２９件の意見では、「賛成」と「案より厳しくすべきだ」があわせて７割を超え、「反対」「効果なし」を大きく上回った。 このため同庁幹部と有識者で作る少年有害環境対策研究会は「書き込みを禁止するだけでは不十分で、罰則を設ける必要がある」と同庁に提言。同庁も「少女が自ら進んでやっており、罰則がないと抑止力が働かない」と判断した。 また、１８歳未満が携帯電話やパソコンで出会い系サイトに接続することができないような措置を運営者側に義務づけることにした。 同庁によると、出会い系サイトに絡む事件の摘発数は、０２年が１７３１件で、０１年の１．９倍、００年の１６．６倍と急増している。 ０２年に被害にあった１５１７人のうち１２５５人（８３％）が１８歳未満の少女で、大半が携帯電話からサイトを利用したという。内訳は、児童買春・児童ポルノ禁止法違反が８１３件（前年比２．１倍）で全体の半数を占め、殺人や強盗、強姦（ごうかん）など重要犯罪も１００件（同１．４倍）あった。 (10:24) |