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2003年02月03日(月) 20時34分

ネットで格安航空券販売の旅行会社が業務停止、騒ぎに朝日新聞

 インターネットを通じて、ハワイなどへの格安航空券やツアーを販売していた旅行会社「バーゲントラベル」(東京都渋谷区)が突然、ホームページ(HP)で「代表者が大阪地検に逮捕された」として「業務停止」を宣言し、代金を払い込んでいた顧客らの間で騒ぎになっていることが3日、分かった。東京都への届け出では、同地検特捜部に1月29日、詐欺容疑で逮捕された元JTB社員、斧山平人容疑者が代表取締役となっている。

 バーゲントラベルのHPや東京都観光部振興課によると、同社は00年8月、斧山容疑者を代表取締役に旅行業登録した会員制旅行会社。

 日本信販(本社・東京)と提携したクレジットカードか、海外のホテルに割引料金で泊まれるカードを作って会員になり、ネットで東京や大阪、名古屋発などの海外航空券やツアーを申し込む。銀行口座に代金を振り込むか、カード支払いの後、航空券などを受け取るシステム。02年の送客見込みを約1万5000人とし、最近も夏休みのロンドン旅行や今年末のハワイ旅行などを格安で販売。大半の商品が「完売」となっていた。

 HPが「業務停止」の「おわび」に変わったのは31日。「代表者が、5年前の案件に関し、大阪地検に逮捕され、業務を本日限りで停止せざるを得ない。自己破産の申し立てなど法的整理を進めたい」などとある。インターネット検索会社などが設ける「掲示板」に同日夕以降、「旅行代金を振り込んだばかりだが、連絡が取れない」などとする書き込みが急増している。

 斧山容疑者は、98年3月に格安航空券によるもうけ話を大阪市内のチケット取扱会社に持ちかけ、約3億8000万円をだまし取ったとして逮捕された。都によると、30日ごろから、バーゲントラベルと取引のある旅行会社などから問い合わせが入り、3日朝からは、顧客らから「お金は戻らないのか」などの電話が殺到。同課に相談に来る人もいるという。

 日本信販によると、提携の「バーゲントラベルカード」は昨年10月から募集を始め、約2000枚発行。今回の騒ぎで使用停止措置を検討している。「ゴールデンウイークなど今後の旅行代金をカード決済した顧客については返金する」(広報部)と話している。

(17:30)

http://www.asahi.com/national/update/0203/019.html

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