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2003年02月02日(日) 04時19分

健康食品の安全性、1万人でチェック 専門家を募集朝日新聞

 健康食品の安全性を全国各地から専門家の目でチェックする取り組みを国立健康・栄養研究所(田中平三理事長)が始める。栄養士や薬剤師らの協力者を1万人募り、ネットワーク化して情報を集め、問題のある商品はホームページで公表する。健康食品の正しい利用法も消費者向けに発信する。

 この「健康食品安全情報ネット」を作るのは、同研究所の梅垣敬三・健康影響評価研究室長ら。

 健康食品を安全に利用するには、健康被害を起こす商品の把握や、正しい知識や情報の普及が欠かせない。ネットには、消費者に近い立場で専門知識をもつ栄養士らに登録してもらい、被害発生などの情報を電子メールなどで寄せてもらう。

 重大な被害が発生した場合は厚生労働省に報告し、商品名を消費者向けのホームページで公表する。健康増進に有効な食品の科学的な根拠に基づく情報や、米国や中国などからの情報も集め、分かりやすく伝える。

 現在、同研究所のホームページで協力者の参加受け付け中。3月には本格的に活動を始める。今後、協力者を1万人にまで増やす予定だ。

 健康食品にはビタミン類、カルシウム食品、キノコやハーブの成分、精製魚油食品など多様なものがある。00年に厚生省(当時)の研究班が約1万2000人を調査したところ、約40%がこのような健康食品を利用したことがあった。しかし、安全性では問題が起きることがあり、昨年の中国製「やせ薬」問題では、数百人が肝機能障害などの健康被害を訴え、死者も出た。

 梅垣室長は「これまでの健康食品に関する情報は不確かなものが多い。『栄養の専門家』の視点で正しい情報を発信したい」と話している。(04:17)

http://www.asahi.com/national/update/0202/002.html

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