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2003年01月30日(木) 11時10分

<闇金融>昨年の被害者数、過去最多の12万人 警察庁毎日新聞

 法定金利をはるかに超える高金利で貸金を行う「闇金融」事件が昨年、過去最多の238件(前年比28件増)摘発され、被害者数も12万2115人(同4万2661人増)と過去最多だったことが30日、警察庁のまとめで分かった。被害額は159億8384万円に上っている。暴力団の資金源になっている疑いが強いことから、同庁は各警察本部に対し、さらに摘発を強化するよう指示している。

 摘発業者を違反別にみると、▽高金利208件▽無登録116件▽紹介屋利用の詐欺2件▽その他取り立てトラブルなど14件(無登録かつ高金利102件は双方に計上)——だった。

 闇金の特徴は、一般市民に対して3万〜5万円の少額を再三、反復して貸し付ける業者が多く、法定の上限金利年29.2%をはるかに超える数百〜数千%が業界の常態になっている。中には、約17万%にも設定していたケースもあった。

 市民が利用しやすいように、手口も巧妙化している。事務所を持たず携帯電話で貸し付け、取り立てを行う「090金融」▽東京都の貸金業登録を受け、全国にわたってメールで勧誘する「トイチ金融」▽金券を代金後払いで売り、系列店で安く換金させた上、金券代を返済させる「チケット金融」▽車や家具を買い上げ、被害者本人にリースしてリース代名目で返済させる「リース金融」——などがあった。

 また、暴力団が関与したケースが摘発事件の25%前後に上っており、闇金が暴力団の資金源になっていることがうかがわれた。

 全国の警察本部は、闇金摘発に力を入れており、警視庁は特別捜査本部を設けて、暴力団関与の実態解明を進めている。

  ◇  ◇

 一方、通信販売被害など生活経済関係の詐欺事件は昨年、9事件摘発され、被害額は過去10年で最多の約1890億円だった。警視庁などが摘発した健康食品販売の「八葉グループ」事件(約4万9300人から約1549億円詐取)▽通信販売会社「ジーオーグループ」事件(約3万3000人から約302億円詐取)——などの大型事件が摘発されたことが影響した。 【大坪信剛】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030130-00001017-mai-soci

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