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2003年01月30日(木) 15時41分

<板橋殺人>1000万円の「殺害商談」 占師集団代表が依頼毎日新聞

 東京都板橋区の工務店経営、丸山寿治さん(当時70歳)が01年6月に射殺された事件の逮捕者は、占師グループ「向日葵(ひまわり)」代表、吉川タカ子容疑者(65)ら8人に上った。丸山さんの遺産を狙い、吉川容疑者が指示したとされる殺害計画。多額の現金が動き、「殺しのビジネス」として実行されたことが明らかになってきた。

 「誰かやれる人はいないか」。不動産ブローカーの渡辺義介容疑者(47)が吉川容疑者から丸山さん殺害の相談をされたのは、00年夏ごろだ。2人はマージャン仲間。渡辺容疑者は事件の1、2年前から、吉川容疑者が占った客に不動産を紹介し、紹介料を折半する間柄だった。

 「今年中に殺してほしい」と催促され、2度にわたり請負先を見つけたが失敗した。金だけ持ち逃げされたこともあったという。

 01年春ごろ、渡辺容疑者は飲食店のトラブルをめぐり知り合った洪竜杓容疑者(46)に計画を持ち掛けた。「蛇頭(中国の国際的密航組織)にやらせる。渡航費用と拳銃の調達代でとりあえず100万円用意してくれ」。仲介料も含み総額1000万円が払われ、「商談」が成立した。

 同年6月9日、丸山さんは200万円で雇われた男に射殺された。「ヒットマン」は蛇頭ではなく、塗装工の安恒尚夫容疑者(37)だった。

 「丸山さんが死ねば、不動産処分や物件管理を任せてもらえると期待した」。渡辺容疑者は遺産狙いで事件に関与したことを認めているという。

 吉川容疑者は、江東区の占い業者の仕事場を間借りし、印鑑の鑑定をしていたこともあった。だが、相場の倍以上の値段で印鑑を売りつけて苦情が相次ぎ、3カ月で追い出されたという。

 その後、「吉川未芳(みほ)」の名で、中央区銀座のマンションに事務所を置き、方位学占いや運勢相談を始めた。01年1月、江東区の寺で開いた催しには約100人を集めた。中でも丸山さんの長女は、計1000万円で水晶玉や印鑑などを買うなど、向日葵に入れ込んでいた。長女を通じ、都内や出身地の新潟県にビルやマンションを持つ丸山さんの資産状況を知った吉川容疑者らは、さらに長女から金を引き出すため事件を計画したとみられている。

 しかし、事件後、長女は向日葵から離れた。長女が相続した約1億4000万円相当の資産は、吉川容疑者らに渡らなかった。 【草野和彦、川辺康広】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030130-00001070-mai-soci

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