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2003年01月29日(水) 03時11分

テープ起こし内職斡旋で19億円詐欺、元締社長逮捕へ朝日新聞

 「テープ起こし」の内職をあっせんすると言って多額の研修教材費を詐取したとされる事件で、宮城県警は28日、経営コンサルタント業「起業家情報センター」(東京都千代田区)の井本剛司社長(30)について詐欺と特定商取引法違反の疑いで逮捕状を取った。29日にも逮捕する方針。同センターの社員や関連企業に手口を指示したなどとされる。県警は、全国で約2万7000人、約19億円にのぼるとみられる被害の全容解明を進める。

 井本社長は95年、起業家支援を目的に同センターを設立。仕事を自宅などでこなす「在宅テレワーカー」の育成・支援をめざす社団法人「日本テレワーク協会」の推進賞の元審査委員で、在宅事業・SOHO推進の若手旗手と言われている。

 調べでは、井本社長は01年8月から02年2月にかけて、関連企業を通じて雑誌などの広告で会議などの録音を文章にするテープ起こしの内職を募集。宮城県や神奈川県の主婦3人に約13万円の研修用教材を売り、計約40万円を詐取した疑い。

 勧誘の際、「合格したら研修費の8割は返金する」「病気やけがで働けなくなっても、最長1年間、約36万円まで補償する」などという独自の制度を紹介していた。

 しかし、会話などを起こす練習のために送られてきた研修用テープは、複数の人が同時に話していたり、音が途切れたりするものが多く、研修に合格するのは難しい仕組みだったという。「ほとんどの人が研修に合格している」との触れ込みだったが、実際の合格率は0.2%で、内職をあっせんされた人はほとんどいなかったとされる。

 昨年11月には、同センターの関連会社で都内の職業紹介会社の社長ら計12人が同容疑で宮城県警に逮捕された。井本社長は、研修の合格率を低く抑えて教材費を稼ぐよう指示したとされる。

 同センターは01年に、各地のフランチャイズ本部の格付けを発表し、話題を呼んだ。日本商工会議所主催のセミナーなどで講演などもしている。

(03:10)

http://www.asahi.com/national/update/0129/005.html

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