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2003年01月28日(火) 02時15分
ナンバー照会、外部に漏らした疑い 巡査部長ら逮捕（朝日新聞）軽自動車の使用者をナンバー照会で割り出し、外部に漏らしたとして、大阪府警は２７日、堺東署交通課の巡査部長、吉井聖（ひじり）容疑者（４２）ら３人を地方公務員法違反（守秘義務違反など）容疑で逮捕した、と発表した。近く懲戒処分にする方針。同時に逮捕された依頼者は府警ＯＢだったことから、府警は、ほかの警察官も同様の依頼を受けた疑いがあるとみて、全容解明を急ぐ。ほかに逮捕されたのは、行政書士事務所経営者の永松隼人（６２）＝大阪市中央区南新町２丁目＝と同事務所員、的場良二（５１）＝大阪府岸和田市額原町＝の両容疑者で、ともに府警ＯＢ。 府警監察室によると、吉井巡査部長は昨年７月下旬、軽自動車の使用者を調べてほしい、と的場容疑者から電話で依頼され、署のパソコン端末でナンバーを照会したうえで、使用者の氏名や住所などの個人情報を漏らした疑い。 永松、的場両容疑者は行政書士としての仕事のほか個人の身元調査も請け負っていた。的場容疑者は現役当時、吉井巡査部長の上司だったことがあり、「車の名義変更をしたい」とうそをついて同巡査部長に調査を依頼したという。 同巡査部長は「違法行為の認識はあったが、ばれなければいいと思った。謝礼としてケーキをもらったが、金銭は受け取っていない」と供述しているという。府警は、ほかにも同様の情報を数回、的場容疑者に漏らしたとみて調べている。 ＜高橋強・府警監察室長の話＞ 職務上、知り得た情報を漏らした許されない行為。個人情報の適正な取り扱いについて、指導を徹底したい。(23:42) |