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2003年01月27日(月) 15時30分

<闇金融>求人誌で高額給与を宣伝文句に従業員募集毎日新聞

 貸金業「アームズ」の出資法違反(高金利)事件で、警視庁などの合同捜査本部に逮捕された元店長、鈴木浩二容疑者(24)が、就職情報誌の募集広告で採用されていたことが分かった。昨年10月に発行された就職情報誌の高収入部門には、「店長昇進で月収180万円以上可能」など、好条件で従業員を募集する東京都内の貸金業者が並んでおり、こうした違法業者の多くが、高額の報酬を宣伝文句に、従業員を集めていたとみられる。

 アームズの従業員募集広告には、給与は「月給27〜50万円 ※ノルマ一切なし」、完全週休2日、随時昇給、賞与有り、食事付き、寮完備など好条件が並んでいる。他の業者でも随時昇給ありなど高収入をうたっているほか、「フリーターOK」「髪型・髪色自由、ピアスOK」「海外研修あり」「たばこ代支給」「スーツ貸与」など若者を意識した条件が目立っている。

 東京都貸金業協会(港区)が昨年10月に発行された複数の就職情報誌を調査したところ、東京都に貸金業登録している金融業者計125社が募集広告を出していた。そのうち、70社が同協会が昨年11月に実施した「ヤミ金融苦情ダイヤル」で、高金利や違法な取り立てがあったとして相談が寄せられた業者だった。

 また、ほとんどの業者の登録番号は「都(1)」で始まる「トイチ業者」で、登録してから数年しかたっていない業者であることを示す。7〜8割が20代の若者が代表者だ。同協会は「情報誌を見て募集してきた若者が、スポンサーから開業資金を与えられて開業するケースがほとんど」とみている。

 昨年、広島県警が摘発した事件でも、逮捕された暴力団組長(33)らが50万円を提供して貸金業者を開業させていたことが分かっている。捜査本部は就職情報誌で集めた若者を利用して、闇金グループを拡大していったものとみている。 【竹中拓実】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030127-00001062-mai-soci

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