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2003年01月26日(日) 07時04分

「ヤミ金」組員2人逮捕 福島県警など合同捜査本部河北新報

 警視庁と愛知、広島、福島各県警の合同捜査本部は25日、法定利息を大幅に上回る高利で多重債務者らに金を貸していたヤミ金融業者を摘発、出資法違反(高金利)容疑で、指定暴力団山口組系陣内組組員で東京都新宿区の貸金業「アームズ」経営、福田健一(23)=東京都渋谷区本町4ノ11ノ1=と、同店従業員鈴木浩二(24)=いわき市出身、住所不詳=の2容疑者を逮捕した。



 合同捜査本部は福田容疑者の自宅や店舗事務所など約10カ所を家宅捜索。陣内組の上部団体の静岡県内の山口組系暴力団が、傘下の複数の組に多数のヤミ金融を経営させ資金源にしていた疑いが強いとみて全容解明を進める。



 調べでは、福田容疑者らは昨年6月から9月の間、広島県三次市の無職男性(55)ら7人に計約78万円を貸し付け、法定利率(1日当たり0.08%)の48—1250倍の利息として計98万7000円を受け取った疑い。



 福田容疑者は「陰のオーナー」として営業資金やノウハウを提供。鈴木容疑者や他の従業員が、全国の多重債務者にダイレクトメールを送って客を募り、脅迫まがいの電話をかけて利息を取り立てていたという。



 合同捜査本部によると、「アームズ」から借り入れていた福島県内の多重債務者は数人。この事件のほかに、両容疑者は「アームズ」設立前にも、ヤミ金融A社の経営にかかわっていた。A社から借り入れた県内の多重債務者は60人以上、借入額は分かっている分だけで総額約200万円に上り、支払った利子は法定利息を大幅に上回る計約500万円になるとみられる。



 昨年6月、郡山市内の多重債務者から、「取り立ての脅迫電話がA社からあった」という相談が郡山署にあり、同署は捜査に着手した。

 これまでの調べで山口組系の複数の組が、10—20業者のグループ単位でヤミ金融を組織的に経営している疑いが浮上している。



 各組はグループごとに「センター」と呼ばれる統括事務所を置き、傘下の各店舗の顧客情報や融資状況を一元的に管理。関係者以外には分からないよう福田容疑者のグループはアルファベットの呼称で「FC」と呼ばれ、昨年広島県警に逮捕された系列組長のグループは「AR」などと呼ばれていた。

 山口組系暴力団の傘下には1000を超えるヤミ金融業者があるとみられている。

[河北新報 2003年01月26日](河北新報)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030126-00000009-khk-toh

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