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2003年01月25日(土) 07時01分

矢沢永吉 35億円詐欺事件が急転決着スポーツニッポン

 ロック歌手の矢沢永吉(53)が98年に豪州のビル建設計画に絡んで35億円の巨額詐欺被害にあったとされる事件で、詐欺、横領などの罪で起訴されていた2人の被告が起訴事実を全面的に認めたことが24日、分かった。連邦検察から東京の矢沢事務所に連絡が入ったもの。週明けに法廷で直接対決するため、この日夜豪州へ向かうはずだった矢沢は、思わぬ急転決着に「正直、ぼうぜんとした感じ」と話している。

 被害総額35億円、起訴件数73件という空前の巨額詐欺事件から約5年。判決がどうであれ、被害額は一切戻ってこない矢沢の“勝利なき闘い”に「決着」がついた。

 起訴事実を全面的に認めたのは、矢沢が87年に豪州で設立した現地法人コムストックの元社員・河田博巳(53)と矢沢事務所の元社員・福里陽亘(66)の両被告。矢沢事務所にこの日午前10時すぎ、検察側から「2人が起訴事実をすべて認めた」と報告があった。

 矢沢は週明けに証人として出廷するため、ちょうどこの日夜に豪州へ出発する予定だった。滞在中の都内ホテルで「急転決着」の知らせを受け、急きょ出発をキャンセル。本紙の取材に「正直、ぼうぜんとした感じ。これから戦いに行くぞと気合入ってましたから…」と素直な思いを吐露した。「2人は刑期を務めりゃ終わりで、被害者のオレは借金払い続けなきゃいけないわけで。事件の結末なんてこんなもんかなあって感じもしている」と話した。ただ、粘り強く戦ってきたこと自体には「正義を信じて戦ったことに間違いはなかった」とキッパリ。

 今後、裁判は3月ぐらいまで続けられ、判決が出る見通し。矢沢にとって、今回の巨額詐欺事件は信じていた友人と事務所の“金庫番”に裏切られたため、そのショックは大きかった。しかし、現在では「あの事件で学んだことは多い」としており、「確かに35億円が消えたけど、心身ともに無事で家族も無事で、歌も歌い続けられる。金はなくしても、気持ちは失っちゃいない。大事なのはそれだ」と話している。

 事件の流れ

 ◇98・6・22 オーストラリア・ゴールドコーストで進めていた高層ビル建設計画に絡み、矢沢が約35億円という巨額の詐欺被害に遭っていたことが明らかに。

 ◇99・9・21 ゴールドコーストのサウスポート簡易裁判所で事件の審理が始まる。

 ◇同10・8 サウスポート簡易裁判所で開かれた事件の審理に矢沢が証人として初出廷。矢沢は現地法人コムストックを87年に設立した経緯などを説明した後で「94年1月に同社取締役を無断で外された」「今回の事件を知ったのは98年に入ってからだった」などと証言。(スポーツニッポン)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030125-00000002-spn-ent

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