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2003年01月23日(木) 02時48分

元同僚強殺に無期判決 「ヤミ金返済に困り犯行」 福岡地裁西日本新聞

 ヤミ金融から追い込まれ、元同僚の男性を殺害して金を奪ったとして、強盗殺人罪に問われた福岡市西区壱岐団地、建設作業員梅田勝治被告(43)の判決公判が二十二日、福岡地裁であった。林秀文裁判長は「安易にヤミ金融から借金を続け、その返済に困って犯行に及んだ。利欲的、短絡的な動機に酌量の余地はない」として、求刑通り無期懲役を言い渡した。

 判決理由で、林裁判長は「消費者金融から多額の借金を抱えているのに、さらにヤミ金融から借金を続ければ、追い込みがかかることは容易に推測できたはずだ」と指摘。「目先のことのみを考え、元同僚から奪った金でヤミ業者に返済した後、元同僚宅に戻り、金品を探すなど、被告には人間性を見いだしがたく、刑事責任は極めて重い」と断罪した。

 判決によると、梅田被告はスナックやパチンコなどの遊興費で、一九九七年末には消費者金融からの借入額は五百万円に上った。勤務先から前借りもできなくなった二〇〇一年春ごろには、ヤミ業者から三—五万円の小口融資を受け始め、同年十二月にはヤミの借入先は十数社に。自宅に張り紙が張られるなど激しい取り立てに遭い、交際相手の女性に危険が及ぶことも心配した。

 梅田被告は「取り立てを止めさせるためには、まとまった金が必要」と思い、同月二十七日夜、元同僚の福岡県篠栗町篠栗、会社員鷲見潔さん=当時(35)=方を訪ね、金を無心。断られると、鷲見さんの首をひもで絞めて殺し、現金約二十一万円などを奪った。

 梅田被告は事件後、すぐにヤミ業者に連絡し、借金を返済。だが、金が足りず、翌二十八日未明、再び鷲見さん方に侵入して物色。金めのものはなく、鷲見さんの乗用車内まで探した。(西日本新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030123-00000031-nnp-kyu

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