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2003年01月23日(木) 12時50分

<BSE>北海道で国内7頭目の感染牛を確認毎日新聞

 食用牛を対象にした厚生労働省のBSE(牛海綿状脳症、いわゆる狂牛病)の全頭検査で23日、北海道の牧場で飼育されていた6歳の雌の乳牛が感染していることが分かった。感染牛は国内7頭目。今回の牛もこれまでの6頭とほぼ同時期に生まれた高齢の雌の乳牛だった。この牛の肉は焼却処分され、市場には出ない。

 厚労省によると、この牛は北海道湧別町の牧場で生まれ、網走市で飼育されていたホルスタイン種。21日に北見市の食肉処理場で解体処理され、BSEの1次検査(エライザ法)で陽性と判定された。23日に帯広畜産大で行った精度の高い2次検査(ウエスタンブロット法)でも陽性と判定された。厚労省は同日、専門家会議(座長=品川森一・動物衛生研究所プリオン病研究センター長)で、BSEであることを正式確認する。

 国内では01年9月に千葉県白井市の乳牛のBSE感染が初めて確認され、同年中に計3頭、昨年も2頭の感染が分かった。今月20日にも和歌山県の牧場から出荷された乳牛の感染が確認されている。いずれも高齢化して牛乳の生産に適さなくなったホルスタイン種の廃用牛で、4頭は北海道生まれ、ほかの2頭は群馬県と神奈川県の生まれだった。

   ◇   ◇

 農水省は飼料などにBSEの感染源とされる肉骨粉などが使われていなかったか調査するが、これまでの6頭の飼育農家はいずれもBSEの感染源とされる肉骨粉をえさとして与えたことはないとしている。一方、6頭には科学飼料研究所高崎工場(群馬県高崎市)が製造した代用乳が与えられていた。

 この代用乳にはBSE発生国のオランダで製造された牛の油脂が使われていたが、オランダ政府は油脂にBSE感染の危険性が高い脳などの「危険部位」が混入した恐れはないと回答。肉骨粉を含む鶏、豚用の飼料と同じ製造ラインでつくられた牛の飼料に肉骨粉が混入し、この飼料を与えられた牛が感染した可能性もあるが、決め手はなく、感染ルートの解明は行き詰まっている。

 7頭目を含めた感染牛の生まれた時期が96年前後に集中していることから、農水省は同時期に生まれた牛のBSE集中検査の準備を進めている。また、さらに多くの感染牛を発見するため、今年4月から牧場などで死んだ牛についても、北海道の一部地域などを除いてBSE検査を実施し、感染ルートを探る。 【BSE取材班】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030123-00001032-mai-soci

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