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2003年01月22日(水) 08時30分

内紛めぐり街宣行った男側に仕事発注 NEC関連会社朝日新聞

 大手電機メーカー「NEC」の関本忠弘・元会長の解任を求める街頭宣伝活動を行った男性側に、街宣の後、NECの関連会社が、パソコン解体の仕事を発注していたことが関係者の話でわかった。男性たちに解体の経験はなく、発注元の関連会社がノウハウを提供したという。同社は街宣直前にも男性側に2500万円を支払っていたことがすでに明らかになっている。

 このNEC関連会社は産業廃棄物処理会社「シンシア」(中西雄三社長、東京都品川区)。

 男性たちは労働組合「全国建設労働者共闘会議(全労共)」の議長や委員長を名乗り、00年1月から3月にかけて、NEC本社や関本元会長の自宅の前で、街宣車に横断幕を掲げ、「NEC関本解任」と書いた段ボール用紙を身につけた数人をうろつかせた。

 関係者の話によると、街宣が収まってしばらくしたころ、シンシアは、パソコンなどの電気機器を解体し、リサイクル用に部品を取り出す作業を、全労共の幹部が役員を務める会社に委託したという。

 中西社長によると、全労共の委員長から、「まじめな仕事を覚えたい」という趣旨の話があり、中西社長は「足を洗ってまじめにやるのはいいことだ」と考え、作業を教えたという。

 議長は取材に対し、「シンシアから頼まれ、NEC製パソコンを引き取って、ばらした」と話し、「もうかりもせず、損もせず、トントンだった」と話している。

 全労共の街宣については、関本氏が議長と委員長を相手取って慰謝料などの支払いを求めて提訴し、「社会的相当性を逸脱した不法行為だ」と認定した東京地裁の判決が確定している。議長は法廷で「そもそも街宣の発端は、NEC社内における関本元会長勢力と西垣浩司・現社長派勢力の確執による」と主張した。関本氏は先月3日のNEC取締役会で相談役を解任され、西垣氏は3月の社長退任を決めた。

 中西社長は、NECが被害を受けた街宣の当事者に仕事を発注したことについて「うちには街宣は関係ない。これはこれ、それはそれ、と割り切っていかなければダメなんです」と語った。

 NECはコメントをしていない。

(08:29)

http://www.asahi.com/national/update/0122/010.html

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