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2003年01月22日(水) 15時38分

ちびっこ園の赤ちゃん窒息死 元社長らに有罪判決朝日新聞

 東京・池袋の無認可保育施設「ちびっこ園池袋西」で01年3月、生後4カ月の赤ちゃんが窒息死した事件で、業務上過失致死罪に問われた経営グループ本社「ちびっこ園」(現・マックスコム、本社・富山市)の元社長・前川政光被告(55)と同社取締役・前泊こずえ被告(38)に対する判決が22日、東京地裁であった。木口信之裁判長は、前川被告に禁固1年執行猶予3年(求刑禁固1年)、前泊被告に禁固10カ月執行猶予3年(同禁固10カ月)を言い渡した。

 木口裁判長は「収益を最優先するあまり、保育ベッドに複数の乳幼児を収容するなど、危険な施設運営をしていたことを知りながら防止措置を講じなかった」と述べた。ただ、遺族との間で示談が成立し、この中で約束した再発防止策に沿った運営を試みていることから執行猶予付きの判決とした。

 また、79年〜98年に同グループの施設で計20人の乳幼児が死亡したことを指摘。「今回と同様、保育ベッドに複数の乳児を収容して亡くなったケースも1件あった」と認定した。

 弁護側は「無認可保育施設への社会的需要に応え、極力多くの乳幼児を受け入れた」と情状酌量を求めた。しかし、判決は「危険な状況を放置した当時の経営は、そうした理由で正当化されない」と退けた。また、「十分な調査もしないまま乳幼児突然死症候群(SIDS)の可能性があるとことさらほのめかすなど、事故後の対応も芳しくない」と非難した。

 言い渡し後、木口裁判長は現在も経営陣に名を連ねる2被告に対し、「執行猶予の意味を十分考え、園児たちの生命に危険が及ばないよう配慮して、二度とこういうことを起こさないで欲しい」と語りかけた。

 判決によると、01年3月、「ちびっこ園池袋西」の保育者は、埼玉県朝霞市の会社員北條一行さんの次男涼介ちゃん(当時4カ月)をほかの生後8カ月の乳児と同じ保育ベッドで寝かせ、この乳児の下敷きになった涼介ちゃんを窒息死させた。前川被告と前泊被告は十分な数の保育者を配置せず、ベッド内に複数の乳児を収容しないなどの防止策も取らなかった。

 ちびっこ園は当時、首都圏や関西で計63カ所の無認可保育所を運営していたが、現在は21カ所に縮小している。

     ◇

 <保育園を考える親の会代表・普光院亜紀さんの話> 事件後、なぜあんな保育が放置されていたのかと思ったので、厳しすぎる判決とは思わない。保育の場を選択する責任は親にあると言われるが、物言わぬ子どもへのサービスで、中で何が行われているのか知るのは難しい。規制緩和の流れが強いが、医療や教育の側面が多い保育については、行政の指導・監督責任をはっきりさせるべきだ。親たちが支払う金では安全で十分な保育の実現は無理だと思う。(12:25)

http://www.asahi.com/national/update/0122/016.html

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