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2003年01月21日(火) 12時29分

輸入人工心臓弁に不良品、把握しながら報告・回収せず朝日新聞

 医療用具専門の商社「センチュリーメディカル」(本社・東京)が、米国から輸入していた人工心臓弁に不良品があったことを98年に把握していながら、01年に同じ不良品が患者に一時縫合される事故が起きるまで約3年8カ月間、薬事法に基づく厚生労働省への報告や、自主回収をしていなかったことがわかった。厚生労働省は行政処分を検討している。

 この製品は96年に販売を始めた「ATSバイリーフレット人工心臓弁」。98年4月に大阪府内の病院の医師が、セットになっている用具に弁が逆向きに付いているのに気付き、同社に連絡した。同社は医師が使用前に気づき、患者に被害を与えることはないだろうと判断し、回収せず、厚労省への報告もしなかった。

 しかし、01年12月、京都府内の病院で同じ不良品がいったん患者の心臓に縫合され、手術中に医師が気付いて別の弁に取り換える事故が起きた。因果関係は不明だが患者が2日後に死亡した。同社は厚労省に報告し、出荷していた約1200個を自主回収した。

 同社の京谷康雄社長は「最初の判断は不適切だった。このときにメーカーに強力に対策を要請し、厚労省に報告していたら、2回目の不良品の発生は防げた可能性があった」と話している。

(12:28)

http://www.asahi.com/national/update/0121/021.html

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