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2003年01月21日(火) 14時36分

悪霊払い自称霊能師ら逮捕読売新聞

 首都圏の駅周辺で「あなたには悪霊が取り付いている」などと声を掛け、「悪霊払い」の名目で多額の祈とう料をだまし取っていたとして、神奈川県警生活経済課と大船、鎌倉署などは21日、同県鎌倉市梶原3、自称霊能師の宮崎俊一容疑者(55)ら男女9人を詐欺の疑いで逮捕した。

 県警は、女性を中心に約1700人から約1億5000万円の祈とう料を詐取したとみている。

 県警は昨年2月、鎌倉市内の「祈とう所」などを捜索。複数の被害者から事情を聞いた結果、通行人らに同じような言葉をかけ、祈とう料をだまし取る悪質な霊視商法と判断した。

 調べによると、宮崎容疑者は、2000年12月ごろから昨年2月ごろまで、「弟子」と称する8人と共にJR東神奈川駅など9か所で、横浜市内の無職女性(29)ら8人に「あなたの背中に怖い顔をした女の霊が取り付いています」「3日以内に死にます」などとうそを言って信じ込ませ、宮崎容疑者が主宰する「祈とう所」を紹介。「悪霊払い」の祈とう料との名目で、8人から計512万円をだまし取った疑い。

 弟子たちは、テニスウエア姿でラケットやバイオリンケースを抱え、東京、神奈川、千葉、埼玉などの主要駅近くで「キャッチセールス」をしていた。被害者の多くが20—30代の女性だった。

 昨年2月に捜索を受けた後は、名古屋市や大阪市へも出張。駅周辺のホテルの1室を“祈とう所”にして祈とう料を取っていたとみられる。

 宮崎容疑者は、読売新聞社の取材に「声掛けは布教活動の一環で、弟子がテニスウエアを着るのは、話を聞いてもらうためのファッション」「高校生のころ川でおぼれ死にそうになり、霊能力が芽生えた。だますつもりは毛頭なく詐欺ではない」などと話していた。

 祈とう所は、JR北鎌倉駅そばの山あいの民家の1室。お経の録音テープが流れる密室で、水晶などを使い「悪霊払い」をしていたという。祈とう料を払った人の中には、悪霊に取り付かれたと信じ込み、今も「鏡を見るのが怖い」「夜、眠れない」などと精神的な被害を訴える人が少なくないという。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030121-00000006-yom-soci

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