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2003年01月17日(金) 00時00分

葬儀生花の偽請求書に相談相次ぐ東奥日報

写真  「葬儀の後に、注文していない生花代の高額な請求書が送り付けられた」。新年に入ってこんな事件の相談が、県内の葬儀会社に寄せられている。県葬祭事業組合によると、偽りの請求書に関する問い合わせは十六日までに青森市、八戸市、三沢市で計十三件に上っている。「新聞の死亡広告やお悔やみ欄に載った方に、請求書が送られている」(同組合)もので、人の不幸や葬儀の気ぜわしさにつけ込んだ悪質な手口。同組合は、身に覚えのない請求書が届いたという報告があった場合、警察に届けるよう加盟四十三店に文書で通知した。

 青森市内に住む男性(77)方に一通の封筒が届いたのは一月十日。身内の葬儀を終えて四日が過ぎ、精神的にやや落ち着きを取り戻したころだった。「住所はしっかり書いているけれど、あて名が名字だけだったので変だとは思った」と、封筒を手にしたときを振り返る。

 「ご葬儀フラワーアレンジ一式 60、000円」「消費税3000円」。東京・豊島郵便局の消印で、今月八日付の封筒の中に入っていた同六日付の、一枚の請求書。そこには、都銀の支店名と普通口座番号、さらに「1月14日迄のご入金お願い申し上げます」の文言が印刷されていた。

 県葬祭事業組合によると、葬儀施行者から十六日までに問い合わせがあったのは、青森市で七件、八戸市で五件、三沢市で一件。すべて封筒で請求書は同じ金額、品目だった。

 記されていた生花店は、その存在すら不明だ。振り込み指定先の都銀支店のある東京都江東区亀戸にある似た名前の生花店は、本紙の電話取材に対し「今月七日から十一日まで、青森の人から請求書について電話が八件ほどあった。迷惑している」と困惑、「(同支店の)口座は開設してないし、名義の人物もいない」と語った。

 一方、県消費生活センターに寄せられた相談件数は今のところ、東青地区の女性一人と一事業所だが、「取引事実のない請求をして振り込ませる新たな方法なのか。身に覚えがないものについては、支払わないように」と、注意を呼び掛けている。

※写真は封筒で送られてきた葬儀用の生花代金の請求書。振込先の口座番号、期日を指定しているが、連絡先は記されていない

http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2003/0117/nto0117_8.html

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