悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録

2003年01月15日(水) 23時28分

「名前の誤字見逃しは銀行の過失」 盗難通帳で引き出し朝日新聞

 ピッキングで盗まれた通帳で190万円の預金を引き出された横浜市の男性が、旧三和銀行(現UFJ銀行)を相手に預金の払い戻しを求めた訴訟の判決が15日、東京地裁であった。秋吉仁美裁判官は「氏名の一字が誤って書かれていたのに見逃し、漫然と払い戻した」と銀行側の過失を認めて、請求通り190万円の支払いを命じた。

 判決によると、男性は01年7月2日にピッキング盗に遭い、その日のうちに預金のほぼ全額を同行渋谷支店で引き下ろされた。この際、支店に現れた男は、預金者名の一字の「樹」を「○」と書いて窓口に出した。印鑑も偽物だったが、行員は気付かなかった。

 最近、盗難通帳と偽造印で預金を引き出す事件が頻発しているが、銀行側が十分に注意して印鑑などの照合をしていれば免責されるケースが多い。しかし今回の事件について判決は「自分の氏名の字を間違えるのは不自然。それを見逃した特段の事情があり、免責されない」と結論づけた。

 *○は「樹」の字の真ん中の「土」と「口」の間に、草かんむりを挿入する誤字です。(23:28)

http://www.asahi.com/national/update/0115/031.html

この記事に対するコメント/追加情報を見る

ニュース記事一覧に戻る

トップページ