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2003年01月11日(土) 15時10分
＜出資法違反事件＞大阪の弁護士の名前を無断使用 ＳＰＦ（毎日新聞）金融会社「スイスプライベートファンド」（大阪市北区、ＳＰＦ）の出資法違反事件で、同社が会員向けの会報や宣伝用パンフレットに、大阪弁護士会の弁護士の名前を「日本本社専属」として無断掲載していたことが分かった。この弁護士は顧問契約などはしておらず、同社に抗議。同社は直ちに謝罪したという。大阪府警生活経済課は集金方法に法的な“お墨付き”を与えるための工作だったとみている。関係者によると、この弁護士が「日本本社専属」とされたのは００年５月の会報。連絡先として、住所とファクス番号を記載。住所は弁護士が当時、所属していた大阪の法律事務所だったが、ファクスはＳＰＦの番号だった。 無断掲載に気づいた弁護士は同６月３０日付の内容証明郵便で抗議し、謝罪文の掲載を申し入れた。逮捕されたＳＰＦ会長、和中勝容疑者（５７）は法律事務所を訪れて謝罪し、訂正文を００年７月号の会報に掲載した。 しかし、和中容疑者は逮捕前の会見などで、この法律事務所の名前をあげ、「ＳＰＦの集金方法について相談し、出資法には違反しないと確信した」と説明していた。府警生活経済課が同事務所の弁護士に確認したところ、「そんなアドバイスはしていない」と否定したという。 この法律事務所はＳＰＦ関連会社の依頼で民事訴訟を十数件手がけ、この弁護士も担当したことがあったが、毎日新聞の取材に対し、「相談を受けた時点で『預かり金は違法』などとはっきり指摘した」と話している。 【亀田早苗】（毎日新聞） http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030111-00001053-mai-soci |