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2003年01月11日(土) 00時00分

“やみくも脅迫”スピード逮捕スポニチ

 小学校や民家などに「教師の覚せい剤」「奥さんが万引」など、事実無根のネタで現金を脅し取ろうとした脅迫文を送りつけたとして、大阪府警豊中南署は10日、恐喝未遂の疑いで豊中市の無職の男(60)を逮捕した。市内の約15カ所に3万〜7万円という“少額要求”の脅迫文を送っていたが、いずれも不発。“振り込み指定口座”がお粗末にも本人名義だったため、スピード逮捕となった。

 下手な鉄砲も数打ちゃ当たるとは言うが、下手な脅迫文は数を打っても当たるほど甘くはなかった。逮捕されたのは、豊中市の無職山下介三郎容疑者。調べによると、直接の逮捕容疑は昨年12月24日、豊中市内の民家に「奥さんの万引現場を撮影した。警察に知られる前に7万円で買って下さい」などと書いた脅迫文を郵送した疑い。ご丁寧に銀行口座まで指定してあった。

 市内では今年に入り、小学校や保育所など15カ所に「教師の覚せい剤使用をばらされたくなかったら、現金を銀行口座に振り込め」などと書かれた同じ筆跡の脅迫文が投げ込まれる事件が相次いで発生。しかし、それぞれに記載された口座が山下容疑者の本人名義のままというずさんな犯行だったため、犯行からわずか数日で御用となってしまった。

 学校などに対する要求額は、いずれも3万〜4万円と控えめ。少額要求なら振り込んでくれる被害者がいるだろうと思ったかどうかは定かではないが、現金を振り込んでしまった学校などは一つもなく、完全に不発に終わった。

 山下容疑者は一連の犯行を認め、「金に困っており、切手がもったいないので、学校には自分で投かんした」などと話しているという。山下容疑者の供述を裏付けるように?、昨年末の口座残高はほとんどなかったといい、逮捕時の所持金は140円だった。逮捕前日の9日には銀行に「金が振り込まれているか」と電話で問い合わせをしており、かなり切羽詰まっていたようだ。

http://www.sponichi.co.jp/society/kiji/2003/01/11/06.html

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