悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録

2003年01月11日(土) 15時10分

<豊郷小>完了検査前に引っ越し作業 「違法」と専門家指摘毎日新聞

 滋賀県豊郷(とよさと)町立豊郷小の校舎保存問題で、町側が昨年12月20日の校舎解体強行時に実施した仮設校舎への引っ越し作業が、建築基準法で定めた建物(仮設校舎)の「完了検査」前だったことが11日、分かった。同法は、検査前の建物の使用を禁じている。同法に詳しい専門家は「行政の行為としては異例。法律に抵触する可能性もある」と批判。国土交通省は「直ちに違法とはいえないが、検査の妨げになる恐れがあり好ましくない」としている。

 引っ越しは校舎の解体・改築のため、町の委託業者が実施。大野和三郎町長の指示で解体業者らが窓のガラスや枠を破壊して保存派住民らともみ合いの騒ぎになったため、2年生2クラスと障害児学級、理科室など計7教室の机・椅子各40脚などをプレハブの仮設校舎に運んだだけで中断した。

 完了検査は、資格を持った民間の専門業者が、建物が設計図通りかを調べる。通常引っ越しは、完了検査後に建物が施工主に引き渡された後で行うが、今回は完了検査が行われたのは25日で、施工主の町への建物の引き渡しは28日だった。

 完了検査の報告を受けた県は「備品搬入だけで違法とは言えない」としているが、法政大学の五十嵐敬喜教授(都市政策)は「民間では完了検査の後で融資を受けたり、代金支払いを行っており、大事な手続き。行政がその前に引っ越しするなど、普通なら考えられない。法律の想定外の行為で、違法と言われても仕方がない」と批判。県内に住むある一級建築士も「備品を運び込んだ段階で建物を使用したことになるはずだ」と話している。 【平野光芳、田中龍士】

 浅居照雄・豊郷町教委次長の話 備品を仮設校舎に運んだが、完了検査に支障はなかった。その時点では授業も行っておらず、建築基準法違反にはあたらない。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030111-00001052-mai-soci

この記事に対するコメント/追加情報を見る

ニュース記事一覧に戻る

トップページ